スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[Topics] 水野晴郎監修シネマ脳検定CINEMA IQに挑戦!

いやぁ、映画クイズって
難しいですね


 水野晴郎先生、最近試写会でお見かけしないと思ったら、素敵なブログを作ってらっしゃる。名づけて「HAPPY CINEMA TIME 水野晴郎のいやぁ映画って素晴らしい」

hct_bnr.gif
 今クイズばやりですが、ブログのはじにあったおなじみの顔をちょこんとクリックして、水野晴郎監修脳検定「CINEMA IQ」という映画クイズにチャレンジしてみた。Frashが重くて、もどかしいのが難点だったが、楽しい3分間を過ごせた。結果は30問中24問正解で、IQ 145。映画のプロで、しかもぼくは「カルトQ」ってクイズ番組のブレーンだったのになぁ(涙)。

CinemaIQ.jpg


 というのも、スポンサーがパラマウント・ピクチャーズで、例えばすでに忘却のかなたにあるモリー・リングウォルド主演の某映画の役名まで訊いてくるんだもん。そんなのわからないっつうの。

 一応、クイズ作成者の元プロとして言わせてもらうと、設問のバランスにちょっとかたよりが感じられた。えっ、これ訊いてくるか、の連続なんだもん。映画用語は異様に簡単なのに。
 
 けれど、賞品は豪華。試す価値あるかもね。ぜひぜひチャレンジしてみてください。mousato1212
スポンサーサイト

[Review] 天才の話術についていけない『TAKESHIS'』***

Takeshis00.jpg


 ワーキングタイトルが、数学の「次元分裂図形」、アートの「反復されるパターン」を意味する「フラクタル Fractal」。題名が「たけしの複数形(の所有格)」なのはタイプミスではなく、人間が反復されて、たくさんの北野武(ビートたけし)が、岸本加世子、大杉漣らが登場する。人物の同じ造形パターンを借りて、エージェント・スミス同様に、「シミュラクル」の個性を楽しんでいるかのように、まさしく外見だけが同じの分身同士が出会うおかしみにあふれていて、俳優北野武は自在に遊んでいる。

Takeshis02.jpg
 随所に『ソナチネ』 『HANA-BI』『みんな~やってるか?』などの名場面を引用し、やすやすと自分の作品の世界観を解体し、新しい可能性を模索しているのがすごい。この「脱構築」の手法は天才の所業だろう。また、監督北野武の多重人格的な脳内イメージをのぞく楽しみもあり、脚本家チャーリー・カウフマン『マルコヴィッチの穴』)も真っ青な、奇抜なストーリーテリングにはただただ脱帽するばかりだ。

 気になったのがひとつ。拳銃をおもちゃのように扱うシーンを頻繁に登場させたのは少し残念に思った。『3ー4X10月』の金属バットのように、もっと日常的な道具で恐怖やスリルからかもし出される笑いを演出できる映画作家だけに、その場面だけは笑いがのど元でつっかえてしまった。mousato1212

Takeshis03.jpg
TAKESHIS' "Takeshis'"
日本 2005年 107分 
>ホームページ >映画予告編
>External Reviews(IMDb)
評点:★★★(3.0/5点満点)
監督・脚本・編集:北野武 プロデューサー:森昌行、吉田多喜男 撮影:柳島克己 美術:磯田典宏 編集:太田義則 音楽:NAGI 衣裳:山本耀司
出演:ビートたけし、京野ことみ、岸本加世子、大杉漣、寺島進、渡辺哲、美輪明宏、六平直政、上田耕一、武重勉、ビートきよし、高木淳也 、木村彰吾、津田寛治、芦川誠、THE STRiPES、石橋保、松村邦洋、國本鍾建、内山信二

[関連記事] たけし、自虐コメント連発、映画「TAKESHIS'」初日(スポーツ報知/Yahoo!ニュース)
[関連記事]映画の「抽象画」目指した「TAKESHIS'」(asahi.com)
[関連記事]北野武監督が新たに挑戦“体感映画”で「最後の締めくくり」(SANSPO.COM)

[Review] ほらの吹き方が加減気味な『ブラザーズ・グリム』***

TheBrothersGrimm16.jpg


 ありえないことや、途方もないことを目の当たりにできる、スクリーン上で見る「ほら話」は楽しい。『バンデッドQ』『未来世紀ブラジル』『バロン』『12モンキーズ』……テリー・ギリアム監督の作品はいつだって、大ぼらをどうやってでっちあげるかが成功の鍵になっていた。それは彼のエネルギーと想像力に負うところ大で、他の監督にはマネできない視覚的な誇張は、破天荒で突拍子もないほど、ファンタジーと諧謔(ユーモア)を見事に融合させてきた。

『フィッシャー・キング』のグランドセントラル駅での幻想的なワルツがその好例だ。ギリアム映画の主人公はしばしば美しい“まぼろし”を見る。ホームレスの主人公ヘンリー(ロビン・ウィリアムス)は、やることなすことが微笑ましく映る女性リディア(アマンダ・プラマー)に恋をし、華麗な円舞を夢想する。また聖杯探しに奔走する。もうひとりの主人公ジャック(ジェフ・ブリッジス)にとって、空想と現実の区別がつかなくなったヘンリーの常軌を逸した行動は狂気の沙汰としか思えない。だが、ヘンリーの狂気はやがてジャックに伝染していく。

 そうした狂気と正気のはざまで、ギリアム映画の人物はやんちゃに、自由奔放に、ハチャメチャな行動をする。

 ジョニー・デップ主演の『ドン・キホーテを殺した男』を未完に終わらせてしまった(その顛末が『ロスト・イン・ラ・マンチャ』に描かれる)監督自身の人生そのものが、どの映画の主人公よりも、波瀾万丈のファンタジーに乗っている気がするのだが、そんなギリアムが7年ぶりに挑んだ新作が『ブラザーズ・グリム』である。「赤ずきん」「白雪姫」「シンデレラ」で有名なグリム童話の世界を彼が選んだのは賢明な選択だった。

 メルヘンの世界──まだ呪文や魔法が信じられていた時代である。舞台となる19世紀初頭、ナポレオン率いるフランス軍占領下のドイツの村々は“魔の森”に囲まれていて、そこにはグロテスクな奇譚が転がっている。作り手がイマジネーションの極限まで視覚的な誇張を詰め込める最高の題材だ!

 社交的で現実主義者の兄ウィル(マット・デイモン)と、架空の物語が大好きなロマンティストの弟ジェイコブ(ヒース・レジャー)の、グリム兄弟──実在のグリム兄弟はヤコブが兄、ウィルヘルムが弟だが──は、ヨーロッパを転々としながら、のちに「グリム童話」になる各地の昔話を収集している。時に魔女退治など奇っ怪な事件の解決も買って出るが、それが二人の仕掛けた狂言的なお芝居というのが面白い。そう、彼らはペテン師なのだ。

 詐欺師、または民話に登場するいたずら好きのことを「トリックスター」というが、そうしたシチュエーションに兄弟を落とし込んだアイディアはうまい。兄役のマット・デイモンは『ボーン・アイデンティティ』の寡黙でストイックなスパイとは逆に、雄弁家で好色家。弟役のヒース・レジャーは『Rock You!』の勇敢なナイトとは逆に、いくじがなく男根的な突破力がない。

 こんなおよそヒーローには感じられない兄弟を「冒険家」に仕立て上げてしまうのが、ピーター・ストーメア演じるカヴァルディの存在なのだ。このフランス軍に仕えるイタリア軍人は、「拷問を芸術の域にまで高めた」と豪語する拷問のプロフェッショナル。強烈なイタリア語なまりの英語でまくしたて、かつらを飛ばしては笑わせるコミックリリーフ的存在だ(ジョン・タトゥーロの域にまで達した怪演だ!)。グリム兄弟のペテンをあばこうとするこのイカレた男によって、二人はペテンが通じない本物の魔女にイヤイヤながら立ち向かうはめになる。鏡の女王(モニカ・ベルッチ)が棲むマルバデンの「魔の森」で起こっている少女連続失踪事件の謎解きを命じられるのだ。

TheBrothersGrimm16.jpg


 少女が突如のっぺらぼうになったり、エグいコケオドシ的な見せ場もある。また赤ずきんやグレーテルが森の中に消えていく場面の神秘的な光が美しい。フランス軍が「魔の森」を焼き払う場面で、のどかなロッシーニ作曲「どろぼうかささぎ」序曲(『時計じかけのオレンジ』での使い方も秀逸だった)を対位法的に使ったりと、ギリアム監督は稀代のトリックスターらしい片鱗を見せつける。

 ところが、めくるめくスリルライドになるはずの後半、物語が森の中に入った途端、ニュートン・トーマス・シーゲル(『Xーメン』)のカメラは輝きを失いだし、アーレン・クルーガー(『ザ・リング』)の脚本は発達不全状態になる。魔法で奇っ怪にうごめく『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』のエント族のような森の大木も、気色悪い虫たちも不気味な獣たちも、残念ながらこちらの想定内のイメージでしかない。

 グリム兄弟を現実主義者と夢想家に役割分担させたためか、デイモンもレジャーも、ギリアム映画特有の笑いを爆発させる「狂気」をまったくおびていない。そのため、胸がすくハッピーエンドへの推進力になるはずの2人が、だ。

 とはいえ、さまざまな「魔法」にコントロールされている現代にあって、〈魔法からの覚醒〉というテーマを再構築したギリアムの「毒」は健在だ。大ぼらが小ぼらになったのが本当に本当に口惜しい。mousato1212

TheBrothersGrimm07.jpg


ブラザーズ・グリム "The Brothers Grimm" 
アメリカ/チェコ 2005年 117分
>ホームページ >映画予告編 >MovieTrailers 
>rottentomatoes.com >metactitic.com
評点:★★★(3.0/満点5)
監督:テリー・ギリアム 製作:チャールズ・ローヴェン、ダニエル・ボブカー 脚本:アーレン・クルーガー 撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル 美術:ガイ・ディアス 衣装:ガブリエラ・ペスクッチ、カルロ・ポジオッリ 編集:レスリー・ウォーカー 音楽:ダリオ・マリアネッリ
出演:マット・デイモン(ウィル・グリム)、ヒース・レジャー(ジェイコブ・グリム)、モニカ・ベルッチ(鏡の女王)、ジョナサン・プライス(デラトンベ将軍)、マッケンジー・クルック(ハイドリック)、リチャード・リディングス(ブンスト)、ローラ・グリーンウッド(サッシャ)


[関連記事] ギリアム監督、世界の変人はジョーク連発

TheBrothersGrimm09.jpg

Template Designed by DW99

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。